手根管症候群に画期的な鍼治療を解説!手術前の最後の選択

  • 手根管症候群で手が痛い!しびれる!
  • 手術せずに治すには鍼治療は効果がある?

このような悩みを抱えている方に画期的な鍼治療をご紹介します。

  • 手術はできるだけしたくない!
  • メスは入れたくない!

誰もがそう思いますよね。

この記事では、手根管症候群とは?手根管症候群に対する画期的な鍼治療を解説しています。

手術前の最後の選択として、参考にしてみてください。

1.手根管症候群とは

手根管症候群

手根管症候群とは、手のひらの感覚や手の運動に関わる正中神経が圧迫されて痛みやしびれが現れる病気です。

手首の関節に手根管というトンネルがあり、その中を正中神経や腱が通っています。

この部分で正中神経が圧迫を受け、症状が現れます。

2.手根管症候群の原因

手首の痛み

正中神経が圧迫される一番の原因は、手首の繰り返し動作ですが、その他の原因もあります。

  • 手首の過度な曲げ伸ばし運動
  • 妊娠
  • 甲状腺の病気
  • 長期間の透析
  • 関節リウマチ
  • 糖尿病

鍼治療が効果的なのは?

鍼治療が有効なのは、手首の過度な曲げ伸ばし運動が原因の場合です。

過度な運動により、筋肉が硬くなり、正中神経が持続的に圧迫されます。

その圧迫を緩和させる方法として、鍼治療が効果的です。

その他の原因は、他の病気が原因となっているので、鍼治療は不適応と考えられます。

3.手根管症候群の症状

手根管症候群の症状

正中神経が支配している指は、小指以外の4本の指です。

そのため、小指以外の指がジンジンしびれます。

特に中指にしびれを強く感じ、朝方症状が強く現れる傾向があります。

また、正中神経は、指の運動にも関わる神経なので、症状が悪化すると、物をつまむ動作ができなくなります。

4.手根管症候群の一般的な治療

4-1.装具による固定

まずは、装具による固定で様子をみるのが一般的です。

4-2.ステロイド注射

数ヶ月様子をみても変化がみられない場合は、手根管内にステロイド注射をします。

4-3.手術検討

ステロイド注射をしても効果が現れない場合は、手術が検討されます。

ここで初めて鍼治療はどうか?と来院される方が多いです。

軽度の手根管症候群は、筋肉の緊張をとるために鍼治療をすると効果が現れる場合が多いのですが、手術を検討するレベルまで進行している手根管症候群は、筋肉にアプローチするだけでは改善しません。

筋肉だけではなく、正中神経の周囲の膜、靭帯や腱などの軟部組織にアプローチする必要があります。

その方法をご紹介します。

5.手根管症候群に対する画期的な鍼治療

鍼

鍼治療の中には、様々な治療方法があり、すべての鍼治療に効果があるわけではありません。

医学的な根拠に基づいた鍼治療こそ、最良の方法です。

その中でも、「エコーガイド下ファシアリリース」をご紹介します。

5-1.エコーガイド下ファシアリリースとは?

エコーで患部を確認しながらファシアの癒着を解いていく方法です。

ファシアとは、筋膜や靭帯、腱や軟部組織のことです。

人間の体には、骨や神経以外にも痛みやしびれの原因となる組織があります。

それがファシアです。

手術前の最後の選択として、ファシアに着目した鍼治療を受けることをおすすめします。

5-2.筋膜、ファシアとは?

筋膜とは、筋肉を包んでいる膜のことで、筋肉の中まで入り込んでいます。

筋膜はボディスーツのように全身に張りめぐらされていて、「第二の骨格」ともいわれる重要なものです。

筋膜は、外からの力を抵抗なく受け止めて形を変えることができます。

例えば、イスに座ったときのお尻の変形や猫背状態、肥満となり脂肪が増えたときなど、その体の状態に合わせて形を変えることができる立派な膜です。

また、強く引っ張られたときには、その力に耐えることもできます。

それは、筋膜がコラーゲンとエラスチンでできていて、弾力性に富んでいるからです。

コラーゲンとエラスチンがお互いに協力して、体の緊張をコントロールしているということです。

5-3.筋膜、ファシアの癒着とは?

悪い姿勢や繰り返し動作を長く続けると、体の一部分に負担がかかり、筋膜が自由に伸び縮みできなくなってしまいます。

自分の皮膚を手で摘まむと、しわができると思います。

このしわの状態が、よじれてしまった筋膜にも起こります。

これを筋膜の癒着といいます。(健康体でも筋膜の癒着はあります。)

筋膜の癒着状態が続くと、包まれている筋肉の動きも悪くなり、凝りや痛み、しびれが現れます。

5-4.ファシア異常とトリガーポイント

ファシアの異常によりトリガーポイントができます。

トリガーポイントとは、「痛みの引き金になる点」という意味です。

銃の引き金を引くと弾が遠くに飛んでいくのと同じように、トリガーポイントが引き金になり遠くの場所に痛みを飛ばします。

その遠くの場所に感じる痛みを「関連痛」といいます。

「痛み、しびれの原因」がトリガーポイントであり、「症状」が関連痛です。

症状が現れている場所と原因が一致しないことがファシア異常の一番の特徴です。

5-5.手根管症候群のトリガーポイント

手根管症候群のトリガーポイントをご紹介します。

前腕屈筋

(✖:トリガーポイント :関連痛)

✖がトリガーポイントで赤く記されている場所が実際に痛みやしびれを感じている場所です。

手のひら側の肘から手までの間にトリガーポイントができます。

ちょうど、正中神経が通っているラインにできやすい傾向です。

このように、トリガーポイントは痛みやしびれを感じている場所とは違うところにあるため、原因となっているトリガーポイントをしっかり探し当て、そこを治療していかなければなりません。

正中神経エコー

エコーで正中神経はこのように見えます。

正中神経鍼治療

鍼治療はこの正中神経自体を狙うのではなく、正中神経の周りに見える白い膜の癒着をとっていきます。

このエコーガイド下ファシアリリース鍼治療は、エコーがないとできません。

手根管症候群は、筋膜をはじめ、正中神経周囲の膜や屈筋支帯、横手根靭帯などをリリースすると改善がみられます。

すべての手根管症候群がこの鍼治療で治るわけではありません。

しかし、手術前の最後の選択として、受けてみる価値は大いにあると思います。

6.鍼治療について

鍼治療

鍼治療は、痛い、怖いイメージを持つ人がとても多いです。

鍼治療は、まだまだ一般的ではないため、鍼に対する期待や不安、誤解も多いです。

鍼治療に興味があっても、なかなか重い腰が上がらないという方のために、鍼治療とはどのようなものなのかを解説します。

6-1.鍼は痛くない?

鍼治療は、この「針」という漢字を使っていません。

「針」は注射や裁縫の針であり、「鍼」は注射より細く繊細なものです。

鍼

針の中が空洞になっているのが注射針です。

鍼と注射針を比べると、これだけ太さに違いがありますので、注射のような痛みはありません。

鍼

イメージとしては、髪の毛と同じくらいの太さと思ってください。

鍼

鍼治療は直接体に刺入していくのではなく、鍼管という筒状の中に鍼を入れて打ちます。

この鍼管を使うことにより、刺すときの痛みを最小限に抑えることができ、痛みを感じることなく体に鍼を打っていくことができます。

鍼

注射針は曲がることはありませんが、鍼はとても繊細で曲がります。

曲がると、折れるのでは?と怖いイメージがあると思いますが、折れません。

実は鍼治療において、曲がることがとても大事なのです。

曲がることで、組織を極力傷つけずに鍼を刺入することが可能になります。

血管などの硬い組織は、鍼が曲がることで血管を避けてくれます。

鍼治療は、筋肉など細かい組織を刺激することに長けているのです。

6-2.鍼は感染しない?

使い捨ての鍼を使用し、一度使った鍼は廃棄処分です。

同じ鍼を再度使うことはありませんので、血液感染することはありません。

6-3.鍼治療の効果

6-3-1.血流の改善により筋肉が柔らかくなる

血行が悪い部分は、筋肉が硬くなり、凝りできます。

そこに鍼を打つと、血液の流れが正常に戻り、筋肉が柔らかくなることで、症状が改善していきます。

6-3-2.脳内で痛みを抑える物質が出て、痛みが和らぐ

鍼治療がなぜ効くのか、科学的な根拠として、脳内でモルヒネに似た物質が放出されることがわかっています。

モルヒネとは、人類最大の痛みを抑える物質です。

鍼治療を受けると、何か爽快感がする、リラックスして眠くなるといった声をよくいただきます。

それは、モルヒネ様物質が出ているからです。

6-3-3.自律神経のバランスを調整する

自律神経は、交感神経と副交感神経にわかれ、互いにバランスをとりながら働いています。

体に不調がある人は、交感神経の活動が活発で副交感神経の活動が弱まっている状態です。

鍼治療は、交感神経の無駄な緊張を抑え、副交感神経の活動を活発にする働きがあります。

病院では、原因のわからない症状にも対応できるのは、人間そのものの内面から変えていくことが可能だからです。

6-4.鍼治療の副作用

鍼治療は、副作用の少ない治療法として有名ですが、副作用がゼロというわけではありません。

体質や症状の強さによっては、副作用が現れることがあります。

6-4-1.体のだるさ

鍼治療は、体の組織を傷つけ、その部分を治そうとする自然治癒力を引き出しますので、鍼をした部分は、微小な組織損傷と炎症が起こります。

そのため、体がだるくなることがあります。

また、体の緊張が取れ、リラックスする副交感神経の活動が活発になるので、体がドーンと重だるく眠くなることもあります。

これは、鍼による体の変化がしっかり出ていて、良い反応なのですが、鍼治療の刺激が強過ぎるとかえって体がしんどくなります。

6-4-2.痛みの場所が変わる

違う場所が痛くなった、痛みの場所が増えて悪化したなど、相談を受けることがあります。

痛みのある場所は、1ヵ所だけとは限りません。

長年の症状は、複数悪いポイントが存在します。

治療により、一番痛い場所が良くなると、次は2番目、3番目と痛みの場所がコロコロ変わることがあります。

それは、少しずつ治っている証拠であり、決して悪化しているわけではありません。

6-4-3.内出血する

鍼が血管に当たると、内出血することがあります。

時間が経つと打撲をした後のように青紫色になります。

出血しても特に問題はありません。

どんな治療にも少なからず副作用があります。

鍼治療の中身をしっかり理解して、受診することが大切です。

7.エコーガイド下ファシアリリースで手根管症候群が改善した方の感想

患者感想

2ヶ月くらい前より痛みで朝目がさめるようになり、ひどいシビレもありました。

ハリは全く初めてで不安でしたが、回数を重ねるごとに痛みがなくなり、シビレも軽減していきました。

まだ、完全にシビレがなくなったわけではありませんが、痛みがなくなったおかげで日常生活にも支障がなくなりました。

8.まとめ

いかがでしたか?

手根管症候群の鍼治療「エコーガイド下ファシアリリース」をご紹介しました。

鍼治療の方法も様々ですので、その中でもエコーを使った鍼灸院を探してみてください。

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