
- 頑固な首こりを何とかしたい!
- 首が凝ると、体調が不安定になる!
- 首こりには鍼治療が一番効果的?
このような悩みを抱えて方々が遠方からも来院されているのが、広島県広島市中区上八丁堀にある「なかいし鍼灸院」です。
鍼治療は、痛い、怖いイメージがありますが、「コリ」をとることに一番優れていることで有名です。
この記事では、首こりの全容となかいし鍼灸院で行われている首こりに対する鍼治療をご紹介しています。
大切な体を預けるわけですから、説明と理論に納得できる鍼灸院を選び、来院の参考にしてみてください。
目次
1.首こりとは
レントゲンやMRI検査、血液検査では、原因がはっきりしない首こりのことです。
つまり、骨や神経には何も異常がなく、筋肉の血行不良による首こりです。
首こりが続くと、自律神経機能に影響を与えることが多くなり、頭痛やめまい、耳症状などを引き起こします。
肩こりとの違いは、凝りの場所が首と肩で違うだけではなく、自律神経の乱れにより精神的な影響を受けやすいことです。
首こりは神経症状が現れ、気分不良や全身の不調が起こる理由がここにあります。
2.首こりの原因
首こりの原因は、大きくわけて3つあります。
2-1.悪い姿勢
首こりになる一番の原因は、姿勢の悪さです。
姿勢を正さなければと頭でわかっていても、無意識のうちに姿勢が崩れてしまいませんか?
このように正しい姿勢をキープすることはとても大変なので、自然と楽な姿勢をとるようになります。
楽な姿勢をとろうとすると、このような猫背姿勢となります。
猫背姿勢でパソコンをしていると、以下の順番で肩こりになります。
- 猫背…背中の筋肉(僧帽筋や菱形筋)が張る。
- 肩甲骨が外転する…左右の肩甲骨の間が広がり、背中の筋肉が緊張し凝りが現れる。
- 肩が前に出る…巻き肩になり、胸の筋肉(大胸筋)が凝りやすくなる。
- 首が前傾し、顎が上がる…パソコンでモニター見るときになりやすい姿勢で、首筋から肩にかけて筋肉が緊張し、首こりになる。
猫背が一番首こりになりやすい姿勢です。
猫背姿勢を続けていると、頚椎がまっすぐになるストレートネックになってしまいます。
ストレートネックは、首にかかる負担が増し、首こりを悪化させる要因となります。
この記事の最後にストレートネック解消法を載せていますので、実践してみてください。
2-2.長時間同じ姿勢で特定の筋肉への負担
パソコンやデスクワークで長時間同じ姿勢を続けると、特定の筋肉に持続的な負担がかかります。
その結果、筋肉が血行不良となり首こりになります。
猫背姿勢が一番首こりになりやすい姿勢であると説明しましたが、正しい姿勢で座っていたとしても首こりになります。
猫背姿勢の方が首こりになるスピードは早いですが、正しい姿勢でも少しずつ首こり体質の体に変わっていきます。
正しい姿勢を10分キープしてみてください。
肩だけでなく背中や腰も疲れてくると思います。
悪い姿勢より正しい姿勢の方が筋肉が疲れてくるのがわかるはずです。
問題なのは、長時間同じ姿勢でいることなのです。
姿勢の悪さも原因となりますが、それ以上に筋肉を動かさないことの方が首こりになる原因となります。
2-3.ストレス、自律神経失調症、食生活、加齢
加齢とともに筋肉の柔軟性がなくなり、ストレッチをしても凝りがほぐれにくくなります。
栄養の偏りで代謝が悪くなるのも原因のひとつです。
また、ストレスにより自律神経のバランスが崩れると、首こりを感じやすくなります。
ストレスがかかると、交感神経の活動が活発になり、副交感神経の活動が弱まります。
交感神経は筋肉の緊張を高める働きがあるので、必要以上の凝りを感じてしまいます。
3.首こりの症状
- ズシーンと重りが乗っている感じ。
- 首の曲げ伸ばしでつっぱり感、伸びにくさ、痛みを感じる。
- 首の関節が動く範囲が狭くなる。
- 腕や手にだるさ、たまにしびれ感が現れる。
- 緊張型頭痛が現れる。
- 吐き気やめまいが現れる。
- 耳鳴りや突発性難聴になる。
- 胸の圧迫感や息苦しさを感じる。
- 疲れがとれにくい。
- 不眠気味になり、気分不良。
首こりを甘くみないこと!
首こりは、重だるい痛み、こり感が一般的な症状です。
しかし、首こりが重症化してくると、頭痛、吐き気、めまいなどの自律神経機能に関わる症状が現れます。
重症化すると改善するまでに時間がかかってしまいます。
「首こりはいつものことだから」と甘く見ないことが大切です。
4.首こりを放置してはいけない!
4-1.首こりは全身の不調を引き起こす
肩こりで悩んでいる人はたくさんいますが、その中の多くの方は、首こりも同時に自覚しています。
昔は、首こりという言葉が一般的ではなく、肩こりとしてまとめられていました。
首こりと肩こりの違いは、肩はいくら凝っても神経症状を出しませんが、首は全身の不調を引き起こすことです。
首が凝ると、頭痛、めまい、動悸、血圧の変動など自律神経機能が乱れ、様々な不定愁訴が現れます。
症状を軽くするために薬を服用するだけで、つらい症状が延々と続いてしまいます。
4-2.首の筋肉は細かく重なり合っている
首の筋肉は、他の筋肉に比べて、細くて互いに重なり合っています。
前後左右自由に動かせるように、とても小さな筋肉で成り立っていて、一つひとつの筋肉の力が弱いです。
また、一日中重たい頭を支えるために、ずっと働き続けているので日々の疲労が蓄積します。
首の筋肉は、疲労しやすく、またその疲労を解消しにくいといった側面があるため、首こりが発生するのです。
4-3.首は脳の一部
首は脳の一部であり、首がないと生きていけません。
首の奥は、自律神経機能に関わる大事なセンサーが備わっています。
自律神経は、生命を維持するために必要な機能をコントロールしている神経です。
首に異常が起きると、自律神経に関わるトラブルが発生しやすくなります。
4-4.首こりを放置すると頚性神経筋症候群になる
頚性神経筋症候群とは、東京脳神経センターの松井孝嘉医師により付けられた「首こりによる病気」です。
頚性神経筋症候群の新聞記事
人間の重い頭を支えている首。デスクワークなどで前かがみの姿勢が長く続くと、首への負担が増し、さまざまな体の不調が表れる。
首の筋肉が及ぼす体への影響を考えながら首こりの診療を行う、医学博士の東京脳神経センター(東京都)の松井孝嘉理事長は「首こりは副交感神経の働きを悪くし、自律神経のバランスを乱します。
原因不明の体調不良に悩まされている人は、首を治療することで症状が改善することが多いです」と話す。
パソコンや携帯、ゲーム機で、画面をのぞき込むうつむきの姿勢を長時間続けていると、首の後ろの筋肉が硬直する。
人間の頭部は約6㌔の重さがあり、首の筋肉が支えきれずに悲鳴を上げている状態といえる。
この状態が首こりで、慢性化すると頭痛やめまい、冷え性や胃腸症状、ドライアイなどの全身症状が表れる。
「首こりが怖いのは、身体症状の後に『うつ病』などの精神症状が表れることです」と松井理事長は話す。
首こりから表れるうつ病は、重症になると深刻な状態を招きかねないという。
「何もする気が起きない」「気分が落ち込む」「訳もなく不安になる」といった症状は、首こりに関連する特徴的な精神症状だ、と松井理事長は説明する。
「特に『むち打ち』や『頭部外傷』を経験していると、首が強い衝撃を受けているので首コリになりやすく、猫背の人や細くて長い首の人も注意が必要です」と指摘する。
同センターでは、10~30項目の問診票やエックス線、磁気共鳴画像装置(MRI)やふらつきのチェックなどで検査をし、低周波を使った物理療法や温熱療法で筋肉の疲労を徐々に和らげていく。
首はとてもデリケートな部分なので、異常を来している筋肉にマッサージなどで急激に力を加えると、かえって悪化させてしまう。
同センターでは、15分に1回行う首の筋肉の緊張をほぐす体操や、生活指導にも重点を置いている。
「首が痛くなるのは『これ以上無理が利きません』という警告です。
長時間同じ姿勢を取らずに、必ず首を休ませることが大切です」と松井理事長は呼び掛けている。(中国新聞より抜粋)
頚性神経筋症候群という病気は、首こりによって17つの症状が現れるといわれています。
- 頭痛
- めまい
- 自律神経失調症
- 自律神経性うつ
- パニック障害
- 慢性疲労症候群
- 更年期障害
- 血圧不安定症
- ムチウチ症
- ドライアイ
- 不眠症
- 多汗症
- 機能性胃腸症
- 過敏性腸症候群
- 機能性食道嚥下障害
- VDT症候群
- ドライマウス
首こりチェック30項目
- 頭が痛い、頭が重い
- 首が痛い、首が張る
- 肩が凝る、肩が重い
- 風邪を引きやすい
- めまいがする
- フワフワ感がある、体がなんとなく不安定
- 吐き気がする、食欲不振、飲み込みにくい
- 寝つきが悪い、夜中に覚醒する
- 血圧が不安定、最高血圧が200前後になる
- 暖かい場所に長くいられない、寒い場所に長くいられない
- 汗が出やすい、汗が出ない
- 静かにしているのに急に心臓がドキドキする、急に脈拍が速くなる
- 目が見えにくい、ぼやける
- 目が疲れやすい、目が痛い
- まぶしい、目を開けていられない
- 目が乾燥する、涙が出やすい
- 口が乾く、唾が出ない、唾が多い
- 微熱が出る、微熱の原因は不明である
- 下痢をしやすい、便秘である
- 横になりたくなる
- 疲れやすい、全身がだるい
- やる気が起きない、意欲がわかない
- 天候悪化前日は症状が強い
- 気分が落ち込む
- 一つのことに集中できない
- わけもなく不安、いつも不安感が強い
- イライラしやすい、焦燥感がある
- 根気がない、仕事が続かない
- 頭がのぼせる、手足が冷たい、手足がしびれる
- 胸が痛い、胸の圧迫感がある、胸がしびれる
4以下…問題なし。
5~10…軽度の首こり。
11~17…中度の首こり。
18以上…重度の首こり。精神的なケアも必要。
5.首こりは鍼治療が効果的である
首こりの治療には、マッサージや整体など多くの施術方法があります。
首こりの「コリ」に対して直接アプローチできるのは、注射と鍼治療です。
頑固な「コリ」を直接アプローチできる鍼治療は、首こりに対して効果的な施術です。
6.鍼治療とは
鍼治療というと、痛い、怖いイメージを持つ人がとても多いです。
鍼治療は、まだまだ一般的ではないため、鍼に対する期待や不安、誤解も多いです。
鍼治療に興味があっても、なかなか重い腰が上がらないという方に、まず鍼治療とはどのようなものなのかを解説していきます。
6-1.鍼は痛くない?
鍼治療は、この「針」という漢字を使っていません。
「針」は注射や裁縫の針であり、「鍼」は注射より細く繊細なものです。
針の中が空洞になっているのが注射針です。
鍼と注射針を比べると、これだけ太さに違いがありますので、注射のような痛みはありません。
イメージとしては、髪の毛と同じくらいの太さと思ってください。
鍼治療は直接体に刺入していくのではなく、鍼管という筒状の中に鍼を入れて打ちます。
この鍼管を使うことにより、刺すときの痛みを最小限に抑えることができ、痛みを感じることなく体に鍼を打っていくことができます。
注射針は曲がることはありませんが、鍼はとても繊細で曲がります。
曲がると、折れるのでは?と怖いイメージがあると思いますが、折れません。
実は鍼治療において、曲がることがとても大事なのです。
曲がることで、組織を極力傷つけずに鍼を刺入することが可能になります。
血管などの硬い組織は、鍼が曲がることで血管を避けてくれます。
鍼治療は、筋肉など細かい組織を刺激することに長けているのです。
6-2.鍼は感染しない?
使い捨ての鍼を使用し、一度使った鍼は廃棄処分です。
同じ鍼を再度使うことはありませんので、血液感染することはありません。
6-3.鍼の副作用は?
鍼治療は、副作用の少ない治療法として有名ですが、副作用がゼロというわけではありません。
体質や症状の強さによっては、副作用が現れることがあります。
6-3-1.体のだるさ
鍼治療は、体の組織を傷つけ、その部分を治そうとする自然治癒力を引き出しますので、鍼をした部分は、微小な組織損傷と炎症が起こります。
そのため、体がだるくなることがあります。
また、体の緊張が取れ、リラックスする副交感神経の活動が活発になるので、体がドーンと重だるく眠くなることもあります。
これは、鍼による体の変化がしっかり出ていて、良い反応なのですが、鍼治療の刺激が強過ぎるとかえって体がしんどくなります。
6-3-2.痛みの場所が変わる
違う場所が痛くなった、痛みの場所が増えて悪化したなど、相談を受けることがあります。
痛みのある場所は、1ヵ所だけとは限りません。
長年の症状は、複数悪いポイントが存在します。
治療により、一番痛い場所が良くなると、次は2番目、3番目と痛みの場所がコロコロ変わることがあります。
それは、少しずつ治っている証拠であり、決して悪化しているわけではありません。
6-3-3.内出血する
鍼が血管に当たると、内出血することがあります。
時間が経つと打撲をした後のように青紫色になります。
出血しても特に問題はありません。
どんな治療法にも必ず副作用があります。
鍼が怖い、神経質などの方には、世界で一番細い鍼を使って最小限の刺激で施術していますので、副作用が出ることはほとんどありません。
6-4.鍼にはどんな効果がある?
6-4-1.血流の改善により筋肉が柔らかくなる
血行が悪い部分は、筋肉が硬くなり、凝りできます。
そこに鍼を打つと、血液の流れが正常に戻り、筋肉が柔らかくなることで、症状が改善していきます。
6-4-2.脳内で痛みを抑える物質が出て、痛みが和らぐ
鍼治療がなぜ効くのか、科学的な根拠として、脳内でモルヒネに似た物質が放出されることがわかっています。
モルヒネとは、人類最大の痛みを抑える物質です。
鍼治療を受けると、何か爽快感がする、リラックスして眠くなるといった声をよくいただきます。
それは、モルヒネ様物質が出ているからです。
6-4-3.自律神経のバランスを調整する
自律神経は、交感神経と副交感神経にわかれ、互いにバランスをとりながら働いています。
体に不調がある人は、交感神経の活動が活発で副交感神経の活動が弱まっている状態です。
鍼治療は、交感神経の無駄な緊張を抑え、副交感神経の活動を活発にする働きがあります。
病院では、原因のわからない症状にも対応できるのは、人間そのものの内面から変えていくことが可能だからです。
首こりに鍼治療は効果があるけど、すべての鍼治療に効果があるわけではありません。
首こりに相性の良い治療法として、「トリガーポイント鍼療法」があります。
7.なかいし鍼灸院での施術法!首こりに対するトリガーポイント鍼療法
首こりを解消するためには、病院、鍼灸院、マッサージ、整体などたくさんの施術所があります。
それと同じように鍼治療の中にもたくさんの治療方法が存在します。
なかいし鍼灸院では、首こりに強いトリガーポイント療法で、「筋肉や筋膜のコリ」に対して的確にアプローチできる鍼治療を行っています。
7-1.トリガーポイントとは?
トリガーポイントとは、「痛みの引き金になる点」という意味です。
銃の引き金を引くと弾が遠くに飛んでいくのと同じように、トリガーポイントが引き金になり遠くの場所に痛みを飛ばします。
その遠くの場所に感じる痛みを「関連痛」といいます。
7-2.トリガーポイントと関連痛
痛みの発生場所、つまり「痛みの原因」がトリガーポイントであり、痛みを感じる場所、つまり「症状」が関連痛です。
痛い場所と痛みの原因が一致しないということです。
症状と原因が一致しないことが筋肉の痛みの一番の特徴です。
首こりでは、痛みを感じている場所が関連痛であり、トリガーポイントは他の場所にあります。
7-3.首こりのトリガーポイント
首こりの原因となるトリガーポイントをご紹介します。
(✖:トリガーポイント 赤:関連痛)
✖がトリガーポイントで赤く記されているところが実際に痛みや凝りを感じている場所になります。
これは、頭半棘筋という首筋にある筋肉で後頭部にかけて付いています。
この筋肉にトリガーポイントができると、後頭部やこめかみに痛みが現れます。
つまり、首こりによる頭痛ということです。
(✖:トリガーポイント 赤:関連痛)
首の横にある胸鎖乳突筋のトリガーポイントです。
胸鎖乳突筋は、鎖骨から耳の後ろに付いていて、耳や目の症状に関係するトリガーポイントができやすい筋肉です。
めまい、耳鳴り、耳の閉塞感、頭痛などに関係します。
首こりにより、手のしびれやだるさが現れることもあります。
首の筋肉は後ろだけではありません。
横から前にかけても首の筋肉です。
首の横や前の筋肉にトリガーポイントができると、首の圧迫感やしびれが現れやすくなります。
7-4.トリガーポイントの正体をエコーで確認
なかいし鍼灸院では、トリガーポイントを今までの経験則から探し出すだけではなく、超音波エコーを使って実際に目視することで、確実に凝りの場所を特定しています。
近年の研究により、トリガーポイントは、筋膜、腱や靭帯など軟部組織にできることが解明されました。
首こりの場合は、筋膜にトリガーポイントができます。
横に伸びる白い線が筋膜です。
その筋膜を全体的に見て、より白く濃く写る部分は、筋膜の癒着が起こっていることを意味します。
つまり、トリガーポイントとは筋膜の癒着です。
マッサージなどでいくら筋肉をほぐしてもすぐ元に戻ってしまうのは、筋膜に問題があるためです。
筋肉にアプローチするよりも筋膜にアプローチした方が痛みや凝りがとれやすいです。
鍼治療はその筋膜を治療しているということです。
7-5.筋膜とは?
筋膜とは、筋肉を包んでいる膜のことで、筋肉の中まで入り込んでいます。
筋膜はボディスーツのように全身に張りめぐらされていて、「第二の骨格」ともいわれる重要なものです。
筋膜は、外からの力を抵抗なく受け止めて形を変えることができます。
例えば、イスに座ったときのお尻の変形や猫背状態、肥満となり脂肪が増えたときなど、その体の状態に合わせて形を変えることができる立派な膜です。
また、強く引っ張られたときには、その力に耐えることもできます。
それは、筋膜がコラーゲンとエラスチンでできていて、弾力性に富んでいるからです。
コラーゲンとエラスチンがお互いに協力して、体の緊張をコントロールしているということです。
7-6.なぜトリガーポイント(筋膜の癒着)ができる?
悪い姿勢や繰り返し動作を長く続けると、体の一部分に負担がかかり、筋膜が自由に伸び縮みできなくなってしまいます。
自分の皮膚を手で摘まむと、しわができると思います。
このしわの状態が、よじれてしまった筋膜にも起こります。
これを筋膜の癒着といいます。(健康体でも筋膜の癒着はあります。)
筋膜の癒着状態が続くと、包まれている筋肉の動きも悪くなり、凝りや痛み、しびれが現れます。
トリガーポイントができあがった状態です。
長時間同じ姿勢➡筋膜の癒着(トリガーポイント形成)➡筋肉が硬くなる➡痛みや凝りが出現
首こりは、長時間同じ姿勢で座っていることが多い人に起こりやすいため、筋膜の癒着が間違いなくあります。
7-7.トリガーポイント鍼療法は筋膜に直接アプローチできる
なかいし鍼灸院の鍼治療は、トリガーポイント(筋膜の癒着)に直接アプローチできます。
最も悪くなっている部分に鍼を当てることで、筋膜の癒着が少しずつ取れていき、筋肉の柔軟性が良くなって、痛みや凝りが解消します。
なかいし鍼灸院でできること
- トリガーポイント、筋膜、凝りの見える化によって、確実に施術できる。
- 炎症の有無により、鍼の適応不適応の判断ができる。
- トリガーポイントに鍼を当てることで、痛みを共有することができる。
8.是非実践してほしい!首こりの解消法
鍼治療だけに頼ることなく、自分でもストレッチを実践することで効果の持ちが長続きします。
日頃から首や肩を酷使していると、鍼治療だけでは追い付きません。
これからの生活の中にストレッチを取り入れ、自分でも治す努力をしてみましょう。
いくつかご紹介しますので、順番に実践してみてください。
8-1.首こり基本ストレッチ!首の動きをチェック
首の動きをチェックする際の注意点
首こりに関わる筋肉は、首、肩、背中に付いているので、まず首の動きをチェックしてみましょう。
重度の首こりでは、首が動く範囲に制限があり、伸びにくさを感じるはずです。
正常範囲内で痛みや伸びにくさが現れるか確認してください。
鏡の前で行うと客観的にわかりやすいです。
もし、正常範囲内で痛みが現れる場合は、筋肉に凝りができていますので、少し伸びる程度で伸ばしましょう。
伸びにくさを感じる方向は、他の部分より長めに伸ばすようにしてください。
しっかり伸ばせば筋肉が早くほぐれるイメージがありますが、無理に伸ばしてはいけません。
8-1-1.首を前に倒す
1.上体をまっすぐにして立ちます。
2.首を前に倒し、10秒伸ばします。
3.さらに首を前に倒し、10秒伸ばします。
首を前に倒すとき、背中をまっすぐにして猫背にならないように注意。
伸びにくい筋肉を確認する。
60度傾けられるのが正常範囲。
8-1-2.首を後ろに倒す
1.上体をまっすぐにして立ちます。
2.首を後ろに倒し、10秒伸ばします。
3.さらに首を後ろに倒し、10秒伸ばします。
首を後ろに倒すとき、背中を曲げずにまっすぐに保つ。
ひっかかりを感じる筋肉を確認する。
50度傾けられるのが正常範囲。
8-1-3.首を横に倒す
首を右に倒す場合は、後ろで左手を持って固定します。
1.上体をまっすぐにして立ちます。
2.首を右に倒し、10秒伸ばします。
3.さらに首を右に倒し、10秒伸ばします。
4.反対側も同じように行います。
肩が傾いてしまわないように、首だけ横に倒す。
伸びにくい筋肉を確認する。
左右での違いを確認する。
50度傾けられるのが正常範囲。
8-1-4.首を横に回す
1.上体をまっすぐにして立ちます。
2.首を右に回し、10秒伸ばします。
3.さらに首を右に回し、10秒伸ばします。
4.反対側も同じように行います。
両肩が動かないように首だけ横に回す。
ひっかかりや伸びにくい筋肉を確認する。
左右での違いを確認する。
60度回せるのが正常範囲。
8-2.首こり応用ストレッチ!
首の動きをチェックして、痛みを感じない方は、「首こり応用ストレッチ」をしてください。
下記のストレッチは、自分の手で頭を押さえて伸ばすストレッチです。
9-2-1.首の後ろを伸ばすストレッチ
1.椅子に座って背筋を伸ばし、両手を頭の後ろで組みます。
2.両手で頭を押して首を前に倒し、首の後ろを20秒伸ばします。
このように猫背にならないように注意する。
3セット行う。
少し伸びている感覚で留めること。
8-2-2.首の横を伸ばすストレッチ①
1.左手で右手を持ち固定します。
2.首を左に回し左前に倒して、右首から肩ラインを20秒伸ばします。
3.反対側も同じように伸ばします。
3セット行う。
少し伸びている感覚で留めること。
8-2-3.首の横を伸ばすストレッチ②
1.右手で左側頭部を押して、左首から肩のラインを20秒伸ばします。
2.反対側も同じように伸ばします。
3セット行う。
少し伸びている感覚で留めること。
8-3.ストレートネック解消ストレッチ
慢性的な首こりを患っている方は、ストレートネックになっていることが多いです。
通常、首の骨は上のような弯曲をしています。
この弯曲が頭の重みを分散し、首の筋肉に過度な負担がかからないようにクッションの役目をしています。
しかし、姿勢の悪さが原因となり、頚椎の弯曲が失われることがあります。
赤で記したように、直線的な頚椎になってしまいます。
この頚椎が真っすぐになった状態をストレートネックといいます。
ストレートネックになると、頭の重みをうまく分散することができなくなるため、首や肩の筋肉に大きな負担がかかります。
デスクワークなどにより、常に頭が前に出た姿勢を長時間とることで頚椎が真っすぐになります。
ストレートネックではない方も実践していただくと予防になりますので、是非実践してみてください。
1.まっすぐ椅子に座り、首の後ろにタオルを当てて両手で持ちます。
2.首全体を後ろに倒すのと同時に、タオルを前上方に引き上げます。
この姿勢を10秒キープします。
3.タオルは前上方に引き上げたままで、胸を張ると同時に、顎を喉に向かって引きます。
タオルが後ろに引かれそうになったら、その位置で止めて、20秒キープします。
顎を引くのが難しい、痛みが出る場合は、タオルを引く力を少し緩めてみてください。
3セット行う。
9.なかいし鍼灸院に来院された首こり患者さんの感想
9-1.肩、首のこり 58歳女性
年齢的に不調が出てくると言われ、どうにか乗り越えようと、運動をしたり、一日の生活を見直したりしましたが、治りませんでした。
特に、不眠が続くと、血圧上昇や首の後ろから肩にかけてのハリ、頭痛、目の奥の痛みなどが一番つらく、それをまずは治そうと、鍼治療を始めました。
私自身すごく怖がりなので緊張しましたが、鍼が刺さる感覚もなく、痛みもないまま終わりました。
治療後は肩が少し重たく感じましたが、日が経つにつれ軽くなったようで、全く気にならなくなりました。
不眠への気持ちも前向きに切り替えられるようになり、神経がかなり落ち着いたように思われます。
原因不明の体調不良は、自律神経失調の乱れであることは分かっていましたが、治療法がなく自分なりにいろいろもがいていました。
「首こり」も原因だと知り治療を始めましたがよかったです。
首の筋肉の異常は、副交感神経と交感神経のバランスを崩れることが実感できました。
9-2.肩こり・首の痛み 49歳女性
鍼治療には通った事もありましたが、トリガー鍼は初めてでした。
慢性的で治療に行っても持続せず、忙しくて少し放置すると頭痛や吐き気がして、寝つきも悪くなっていました。とりあえず、自分に合うかどうかも分からないし3回だけでも通ってみようと思ったのが7月でした。
最初は、週に一度のペース、すぐ楽になったかと言うと正直実感はしませんでした。
2回目3回目と回数を重ねていくうちに首が楽なんじゃない?と思うようになり、徐々に2週間に一度のペースへと変更していきました。
もちろん、全く肩こりや首の痛みがなくなったわけではないです。
でも治療中今まで鍼治療では感じる事がなかった圧迫されたような重さを実感し効いていると思うのです。
出来るものなら首の痛み、肩こりとはさようならしたいのですが、自分の姿勢の悪さやムチウチもしているので、苦痛にならずうまくコントロールしていけるように先生と相談しながらこれからもお世話になろうと思っています。
先生とのカープ談義も楽しいです。
9-3.甲状腺機能低下症、自律神経失調症、うつ症状、PMS、首~腰の痛み 33歳女性
10年前より首~腰にかけての痛みがひどくなりました。原因は、甲状腺機能低下症、自律神経失調症、うつ状態等の精神疾患によるものです。
色々な治療を受けてきましたが、慢性的な凝りによる痛みやだるさ、手足の冷え、疲れやすさが現在も残り、知り合いの整体の先生に「良い先生がいるから・・・」と中石先生を紹介して頂きました。
鍼はすごく苦手ですが、私の鍼に対する不安や体調に合わせて治療をして下さり、症状についてもゆっくり話を聞いて頂き、今はとても安心して治療を受けさせて頂いております。
また、こちらの治療を受けて一番驚いたことは、10年間続いた凝りにより硬くなっていた筋肉が1回目の治療で、かなりゆるんだことです。
肩甲骨あたりの可動域も広がり、これまでの10年間感じていた痛みやつらさが嘘のように軽減しました。そのおかげで、今は疲れやすさも軽減し、とても生活しやすくなりました。
即効性のある治療に出会えたことに感謝しています。
これからもよろしくお願いします。
9-4.メニエール病、めまい、ふらつき、低音難聴、首~肩の痛み 48歳女性
私は、4、5年前、右首肩の痛みで、左を使ったりして家事や仕事を何とかしていましたが・・・
今年の春、右の耳が塞がった感じで、ふらつき感や軽いめまいが出て、耳鼻科でメニエール病と診断され完治は難しいとのことでした。
ネットでこの治療を知り、受けてみることにしました。
5回目くらいから、鍼が効いてきた感覚があり、2週間ごとの治療を重ねるごとに良くなっています。先生に感謝しています。
できなかったことが少しずつできるようになって、今幸せです。
9-5.首こり、肩こり 48歳女性
若い頃より、肩こり、首こり、偏頭痛に悩んでいました。
普段は症状が出ると近所の鍼灸医院で治療していましたが、もっと強めの鍼治療がしたく、「筋膜リリース」でHP検索をして、こちらにたどりつきました。
トリガーポイントへの鍼は「ずん」という感覚が痛いですが、「効いている」感がとてもします。
10.まとめ
いかがでしたか?
広島市中区上八丁堀で首こりに対する鍼治療を行っている「なかいし鍼灸院」をご紹介しました。
なかいし鍼灸院では、
- トリガーポイント療法専門の鍼灸院。
- トリガーポイントに鍼を当てることで、痛みを共有。
- 超音波エコーでの原因部位の可視化。
この3つが特徴の鍼灸院です。
是非、公式サイト「なかいし鍼灸院広島治療室」をご覧ください。