坐骨神経痛のトリガーポイント治療とは?マッサージの仕方も解説

腰痛
  • 坐骨神経痛にトリガーポイント治療は効果があるの?
  • 自分でできるトリガーポイントマッサージの仕方を知りたい!
  • トリガーポイントは、どんな治療法なの?

このような悩みを抱えている方に読んでほしい記事です。

  • できるだけ手術は避けたい!
  • トリガーポイント治療で治したい!

トリガーポイントは、痛い場所とは遠くかけ離れた部分にあるものです。

この記事では、坐骨神経痛に対するトリガーポイント治療と自分でできるマッサージの仕方を解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.坐骨神経痛とは

坐骨神経

坐骨神経は、人間の体の中で一番太い神経であり、腰からお尻、太ももの後ろを通り、枝分かれしながら足先まで走行しています。

その坐骨神経が圧迫や刺激によって、下半身の坐骨神経の通る道沿いに痛みやしびれを引き起こす症状を坐骨神経痛といいます。

坐骨神経は、一番太い場所で2㎝ほどの太さになり、長さは1mもあります。

坐骨神経痛で耐えられないほどの激しい痛みが現れるのは、この太さと長さが関係していると考えられています。

2.坐骨神経痛の原因

腰痛

様々な原因で坐骨神経が圧迫をうけ、痛みやしびれなどの症状が現れますが、大きくわけて3つの原因があります。

2-1.腰部脊柱管狭窄症

高齢になると、腰部脊柱管狭窄症が原因となって発症します。

脊柱管には、背骨(頚椎から腰椎)の間を通っている神経(脊髄)が入っています。

腰部脊柱管狭窄症とは、腰にある脊柱管が狭くなって神経が圧迫され、痛みやしびれ、麻痺、歩行障害が出る症状です。

基本的には、加齢による老化現象で50代以降に発症しやすいです。

2-2.腰椎椎間板ヘルニア

年齢が若い場合は、腰椎椎間板ヘルニアが原因となって発症します。

椎間板は、背骨と背骨の間にあり、クッションの役割をしています。

その椎間板の中に髄核というものがあり、その髄核が押し出されて脊柱管の中の神経を圧迫することで、痛みやしびれが出ます。

この状態が腰で起こっているため、腰椎椎間板ヘルニアといいます。

2-3.梨状筋症候群

お尻にある梨状筋という筋肉の間を坐骨神経が走行しており、この部分で坐骨神経が圧迫されて、痛みやしびれが出ます。

生活習慣、スポーツやケガなどが要因となります。

3.坐骨神経痛の症状

腰痛

お尻や太もも、ふくらはぎ、すねなどお尻から下半身全体に痛みやしびれが現れます。

痛みやしびれ以外に冷感や熱感、筋肉の張り感、締め付けられるような圧迫感など、一部分だけに強く感じたり、下半身全体に感じたりと症状は様々です。

  • 足が痛み、少し歩くと歩けなくなる。
  • 腰を動かすと下半身が激しく痛む。
  • 安静時でも常に痛みやしびれがあり、眠れない。
  • チリチリする痛みや冷感など感覚が鈍くなる。
  • 長時間座ると痛みが強くなる。

4.坐骨神経痛のトリガーポイント

トリガーポイント

4-1.トリガーポイント治療の種類

トリガーポイント治療は、注射、鍼、マッサージの3種類あります。

注射は麻酔薬、鍼は刺激、マッサージは圧迫というように、アプローチの仕方が違いますので、効果もバラバラです。

軽い症状であればマッサージでも改善しますが、重症化している場合は、注射や鍼により直接トリガーポイントにアプローチした方が効果は高いです。

4-2.トリガーポイントとは?

トリガーポイントとは、「痛みの引き金になる点」という意味です。

銃の引き金を引くと弾が遠くに飛んでいくのと同じように、トリガーポイントが引き金になり遠くの場所に痛みを飛ばします。

その遠くの場所に感じる痛みを「関連痛」といいます。

「痛みの原因」がトリガーポイントであり、「症状」が関連痛です。

痛い場所と痛みの原因が一致しないということです。

坐骨神経痛は、痛みを感じている場所が関連痛であり、トリガーポイントは他の場所にあります。

4-3.坐骨神経痛のトリガーポイント

坐骨神経痛の原因となるお尻にあるトリガーポイントをご紹介します。

4-3-1.坐骨神経痛の原因となる小殿筋トリガーポイント

小殿筋トリガーポイント

(✖:トリガーポイント :関連痛)

✖がトリガーポイントで赤く記されている場所が実際に痛みやしびれを感じている場所になります。

お尻の中心部や足にかけて症状が現れているがわかります。

これは、お尻のトリガーポイントが原因となって、下半身を中心に症状が出ている典型的な例です。

4-3-2.坐骨神経痛の原因となる梨状筋トリガーポイント

梨状筋トリガーポイント

(✖:トリガーポイント :関連痛)

坐骨神経は、梨状筋の下を通ります。

そのため、梨状筋にもトリガーポイントができやすく、お尻の症状が強い場合は疑われる筋肉です。

このように、トリガーポイントは痛みを感じている場所とは違うところにあるため、原因となっているトリガーポイントをしっかり探し当て、そこを治療していかないと改善しません。

4-4.トリガーポイントをエコーで確認してみる

最近の研究でトリガーポイントは、筋膜、腱や靭帯など軟部組織にできることがわかってきました。

坐骨神経痛の場合は、お尻の筋膜や坐骨神経周囲の膜にトリガーポイントができます。

中殿筋エコー

これは、坐骨神経痛の中でも一番トリガーポイントができやすいお尻の筋肉のエコー画像です。

上から大殿筋、中殿筋、小殿筋の順番でお尻の筋肉があります。

横に伸びる白い線が筋膜です。              

その筋膜を全体的に見て、より白く濃く写る部分は、筋膜の癒着が起こっていることを意味します。

つまり、トリガーポイントとは筋膜の癒着です。

しかしながら、筋膜の癒着を解消しても症状が残るケースがあります。

坐骨神経エコー

その場合は、坐骨神経周辺の癒着部分(梨状筋など)や神経周囲の膜にアプローチしていくこともあります。

4-5.トリガーポイント治療の効果を左右するものとは

正しくトリガーポイントを探し出せるかどうかが効果を左右します。

トリガーポイント治療を謳っていても実際は違う治療をしているところが結構あります。

患者が訴えている痛い場所に注射をする、押して痛い所に鍼やマッサージをするなどの治療はトリガーポイント治療ではありません。

トリガーポイントを刺激すると、普段感じている痛みと同じ感覚がします。

悪いところに刺激が届いている感覚がトリガーポイント治療にとってとても大切です。

5.自分でできるトリガーポイントマッサージ9

テニスボールを使ってトリガーポイントを圧迫する方法をご紹介します。

3つの注意点!

・症状に応じた場所を探す

テニスボールを当てながら、ポイントを探してください。

・痛気持ちいい場所を探す

テニスボールを当てて探していると、痛いけど、そこをずっと押しておきたい感覚になる場所があります。

その場所こそがトリガーポイントです。

・持続的に圧迫する

トリガーポイントを見つけたら、持続的に圧迫します。

10秒圧迫して、5秒休むなどリズムをつけましょう。

ゴリゴリほぐすのは、逆効果です。

:画像はテニスボールではわかりにくいので、タオルを使って撮影しています。

5-1.大殿筋

大殿筋トリガーポイント

大殿筋は、お尻を形作る大きな筋肉です。                                      

大殿筋トリガーポイントは、太もも裏やふくらはぎに症状が現れやすいです。

おしりストレッチ

お尻、太もも裏、ふくらはぎに症状がある人にオススメ!

10秒圧迫5秒休む。

慣れるまで5セットが目安。

5-2.中殿筋

中殿筋トリガーポイント

大殿筋の下から股関節付近にある筋肉です。

中殿筋トリガーポイントは、太もも外側やふくらはぎの外側に症状が現れやすいです。

おしりストレッチ

お尻、太もも外側、ふくらはぎ外側に症状がある人にオススメ!

10秒圧迫5秒休む。

慣れるまで5セットが目安。

5-3.梨状筋

梨状筋トリガーポイント

大殿筋の奥にある筋肉です。

坐骨神経が通過している筋肉なので、この筋肉が硬くなると坐骨神経痛になりやすいとされています。

お尻の下の方が痛い人は、梨状筋トリガーポイントが原因となります。

おしりストレッチ

お尻の真ん中から下、太もも裏、ふくらはぎに症状がある人にオススメ!

10秒圧迫5秒休む。

慣れるまで5セットが目安。

5-4.大腿筋膜張筋(腸脛靭帯)

大腿筋膜張筋トリガーポイント

股関節の前にある筋肉で途中腸脛靭帯に移行し膝まで繋がっています。

股関節周りの痛みやすねの痛みに関係しているトリガーポイントです。

この筋肉をうまく圧迫できると、効果的です。

大腿筋膜張筋テニスボール

股関節周り、太もも外側、すねに症状がある人にオススメ!

10秒圧迫5秒休む。

慣れるまで5セットが目安。

5-5.大腿四頭筋

大腿四頭筋トリガーポイント

太ももの前にある大きな筋肉です。

膝周りの痛みに関係している筋肉です。

大腿四頭筋テニスボール

股関節前面、太もも前面、膝周りに症状がある人にオススメ!

10秒圧迫5秒休む。

慣れるまで5セットが目安。

5-6.ハムストリングス

大腿二頭筋トリガーポイント

太もも裏側に症状がある人はとても多いです。

特に、椅子に座って過ごすことが多い人は、トリガーポイントができやすいです。

筋肉も硬くなりやすいので、オススメのポイントです。

ハムストリングスストレッチ

太もも裏側、ふくらはぎに症状がある人にオススメ!

10秒圧迫5秒休む。

慣れるまで5セットが目安。

5-7.前脛骨筋

前脛骨筋トリガーポイント

坐骨神経痛を1ヵ月以上患っている人で、すねが痛い場合は、前脛骨筋にトリガーポイントができていることが多いです。

足の甲が痛い場合もこの筋肉を圧迫します。

足首ストレッチ

すねや足の甲、指に症状がある人にオススメ!

10秒圧迫5秒休む。

慣れるまで5セットが目安。

5-8.腓腹筋

腓腹筋トリガーポイント

ふくらはぎの筋肉です。

大殿筋や梨状筋もセットで圧迫すると、効果的です。

腓腹筋ストレッチ

ふくらはぎや足の裏に症状がある人にオススメ!

10秒圧迫5秒休む。

慣れるまで5セットが目安。

5-9.腓骨筋

腓骨筋トリガーポイント

膝から下の外側にある筋肉です。

中殿筋もセットで圧迫すると、効果的です。

腓骨筋ストレッチ

膝から下の外側に症状がある人にオススメ!

10秒圧迫5秒休む。

慣れるまで5セットが目安。

症状と一致するものを実践しましょう!

他にも細かい部分もありますが、一般的なものです。

参考にしてみてください。

まずは、大雑把に実践してみて、ポイントを探してみることをおすすめします。

6.まとめ

いかがでしたか?

  • トリガーポイントとは何か?
  • トリガーポイントを刺激すると、どんな感覚になるのか?
  • マッサージの仕方。

理解できましたか?

坐骨神経痛にトリガーポイント治療は効果的な治療法のひとつです。

参考にしていただけたら幸いです。

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