TFCC損傷の鍼治療!効果が期待できる症状とできない症状

TFCC損傷
  • TFCC損傷がなかなか治らない!
  • 手術を検討している!

このような悩みを抱えている方に読んでもらいたい記事です。

TFCC損傷は、整形外科でも完治させることに難渋する疾患です。

そのため、鍼治療に期待される方が多いです。

この記事では、TFCC損傷に対する鍼治療において、効果が期待できる症状とできない症状を解説しています。

1.TFCC損傷とは?

TFCC損傷

簡単にいえば、なかなか治らない手関節の捻挫です。

TFCC損傷は、別名、三角線維軟骨複合体損傷といい、手首の小指側の骨の出っ張り辺りにある三角線維軟骨と靭帯などで構成されている部分での損傷のことです。

2.TFCC損傷の原因

TFCC損傷

野球やテニスなどのスポーツ、転倒して手をつく、捻るなどの怪我、日頃から手を酷使することが原因となります。

また、高齢に伴い靭帯や軟骨の脆さが原因となることもあります。

3.TFCC損傷の症状

TFCC損傷

  • 手首の小指側の激痛。
  • バイバイする動作、捻る動作が痛い。
  • ドアを開ける動作が痛い。
  • 骨の出っ張りに局所的な痛み。
  • どこが痛いかはっきりしない鈍痛は、TFCC損傷による痛みではない可能性が高い。
  • 手首を動かさなければ痛みはないが、重症では安静時でも痛みが出ることがある。

4.TFCC損傷の一般的な治療

4-1.サポーターや装具で固定

手首を動かすと痛みが出るので、まずは安静にします。

4-2.ステロイド注射

局所麻酔のステロイド注射をして痛みを抑えます。

4-3.手術

固定や注射で保存的に治療しても効果が期待できない場合は、手術が検討されます。

5.TFCC損傷の鍼治療で効果が期待できる症状

  • 症状が現れて1年以内のもの。
  • TFCC部を押さえると局所的な痛みがない。
  • 痛みの場所がTFCC部だけでなく、いろんな場所に痛みを感じる。
  • TFCC損傷の診断がレントゲンだけである。
  • MRI検査や造影剤検査をしていない。

6.TFCC損傷の鍼治療で効果が期待できない症状

  • MRI検査で、線維軟骨自体に損傷がある。
  • 靭帯損傷が中度以上である。

MRI検査や造影剤検査により、TFCC損傷と診断された場合でも軽度の靭帯損傷であれば、鍼治療が有効な場合もあります。

しかし、長期間かかる可能性が高いです。

7.TFCC損傷に対する鍼治療

鍼治療

鍼治療の方法にも様々な治療方法が存在します。

その中でもTFCC損傷に効果的な「トリガーポイント鍼療法」をご紹介します。

7-1.トリガーポイント鍼療法とは?

トリガーポイント

トリガーポイントとは、「痛みの引き金になる点」という意味です。

銃の引き金を引くと弾が遠くに飛んでいくのと同じように、トリガーポイントが引き金になり遠くの場所に痛みを飛ばします。

その遠くの場所に感じる痛みを「関連痛」といいます。

TFCC損傷の「痛みの原因」がトリガーポイントであり、「症状」が関連痛です。

そのトリガーポイントに鍼を打ち、痛みを緩和させるのがトリガーポイント鍼療法です。

7-2.TFCC損傷のトリガーポイント                                     

前腕伸筋

(✖:トリガーポイント :関連痛)

✖がトリガーポイントで赤く記されている場所が実際に痛みやしびれを感じている場所です。

TFCC損傷の痛みの原因が筋肉にある場合、肘から手の間の小指側の筋肉にトリガーポイントができます。

手首の使い過ぎにより、トリガーポイントができやすい筋肉です。

また、手首の捻挫やケガによりTFCC損傷になった場合は、TFCCやその周囲の靭帯や腱にできるトリガーポイントを治療すると、症状が緩和されます。

8.鍼治療について

鍼

鍼治療は、痛い、怖いイメージを持つ人がとても多いです。

鍼治療は、まだまだ一般的ではないため、鍼に対する期待や不安、誤解も多いです。

鍼治療に興味があっても、なかなか重い腰が上がらないという方のために、鍼治療とはどのようなものなのかを解説します。

8-1.鍼は痛くない?

鍼治療は、この「針」という漢字を使っていません。

「針」は注射や裁縫の針であり、「鍼」は注射より細く繊細なものです。

鍼

針の中が空洞になっているのが注射針です。

鍼と注射針を比べると、これだけ太さに違いがありますので、注射のような痛みはありません。

鍼

イメージとしては、髪の毛と同じくらいの太さと思ってください。

鍼

鍼治療は直接体に刺入していくのではなく、鍼管という筒状の中に鍼を入れて打ちます。

この鍼管を使うことにより、刺すときの痛みを最小限に抑えることができ、痛みを感じることなく体に鍼を打っていくことができます。

鍼

注射針は曲がることはありませんが、鍼はとても繊細で曲がります。

曲がると、折れるのでは?と怖いイメージがあると思いますが、折れません。

実は鍼治療において、曲がることがとても大事なのです。

曲がることで、組織を極力傷つけずに鍼を刺入することが可能になります。

血管などの硬い組織は、鍼が曲がることで血管を避けてくれます。

鍼治療は、筋肉など細かい組織を刺激することに長けているのです。

8-2.鍼は感染しない?

使い捨ての鍼を使用し、一度使った鍼は廃棄処分です。

同じ鍼を再度使うことはありませんので、血液感染することはありません。

8-3.鍼治療の効果

鍼治療の効果メカニズム

8-3-1.血流の改善により筋肉が柔らかくなる

血行が悪い部分は、筋肉が硬くなり、凝りできます。

そこに鍼を打つと、血液の流れが正常に戻り、筋肉が柔らかくなることで、症状が改善していきます。

8-3-2.脳内で痛みを抑える物質が出て、痛みが和らぐ

鍼治療がなぜ効くのか、科学的な根拠として、脳内でモルヒネに似た物質が放出されることがわかっています。

モルヒネとは、人類最大の痛みを抑える物質です。

鍼治療を受けると、何か爽快感がする、リラックスして眠くなるといった声をよくいただきます。

それは、モルヒネ様物質が出ているからです。

8-3-3.自律神経のバランスを調整する

自律神経は、交感神経と副交感神経にわかれ、互いにバランスをとりながら働いています。

体に不調がある人は、交感神経の活動が活発で副交感神経の活動が弱まっている状態です。

鍼治療は、交感神経の無駄な緊張を抑え、副交感神経の活動を活発にする働きがあります。

病院では、原因のわからない症状にも対応できるのは、人間そのものの内面から変えていくことが可能だからです。

8-4.鍼治療の副作用

鍼治療は、副作用の少ない治療法として有名ですが、副作用がゼロというわけではありません。

体質や症状の強さによっては、副作用が現れることがあります。

8-4-1.体のだるさ

鍼治療は、体の組織を傷つけ、その部分を治そうとする自然治癒力を引き出しますので、鍼をした部分は、微小な組織損傷と炎症が起こります。

そのため、体がだるくなることがあります。

また、体の緊張が取れ、リラックスする副交感神経の活動が活発になるので、体がドーンと重だるく眠くなることもあります。

これは、鍼による体の変化がしっかり出ていて、良い反応なのですが、鍼治療の刺激が強過ぎるとかえって体がしんどくなります。

8-4-2.痛みの場所が変わる

違う場所が痛くなった、痛みの場所が増えて悪化したなど、相談を受けることがあります。

痛みのある場所は、1ヵ所だけとは限りません。

長年の症状は、複数悪いポイントが存在します。

治療により、一番痛い場所が良くなると、次は2番目、3番目と痛みの場所がコロコロ変わることがあります。

それは、少しずつ治っている証拠であり、決して悪化しているわけではありません。

8-4-3.内出血する

鍼が血管に当たると、内出血することがあります。

時間が経つと打撲をした後のように青紫色になります。

出血しても特に問題はありません。

どんな治療にも少なからず副作用があります。

鍼治療の中身をしっかり理解して、受診することが大切です。

9.まとめ

いかがでしたか?

  • TFCC損傷には鍼治療が有効である。
  • 鍼治療の効果が期待できる症状とできない症状がある。
  • 様々な鍼治療の方法の中でもトリガーポイント鍼療法が効果的である。

なかなか治らないTFCC損傷の治療に鍼治療を選択してみてはいかがでしょうか?

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